関ジャニ'sエイターテインメントGR8EST 初日 札幌ドーム
2018年7月15日。
あの日から3ヶ月。初めて北海道に降り立った。初めて関ジャニ∞の札幌ドーム公演に入った。
…6人の関ジャニ∞の出発の日を見届けさせてもらうため。
あれからしばらく関ジャニ∞の曲を聴くことができなかった。歌ってる姿、楽しそうにしてる姿を観ることができなかった。それでもしっかりと、耳に、目に焼き付けるんだとテレビの前から1時間動かなかった2018年7月8日。
8年前のちょうど7月8日、彼ら自身でタイトルを決めたあの曲を、7人最後の曲として歌った関ジャニ∞を観ながら、どれか1つには絞りきれない複雑な感情を抱いた。
それから1週間。
6人の関ジャニ∞のツアーが始まった。6人の関ジャニ∞が始まった。
どうなるのか、わからなかった。
すばるのいない関ジャニ∞はどんな風になるのだろう。メインボーカルのいない関ジャニ∞というグループは、バンドは、どんな音楽を奏でるのだろう、どんなハーモニーを聴かせてくれるのだろう。6人は私達の前で何て言うのだろう、どんな表情を見せるのだろう。
私は…6人の関ジャニ∞を応援したくなくなってしまうのだろうか…。
余計な心配だった。いらぬお世話だった。
関ジャニ∞は絶対大丈夫だ。間違いなく大丈夫だ。
6人の、いや、ただの6人じゃない、内くんと、すばると、共に時間を過ごし、そして別れを経験した6人の関ジャニ∞はそう思わせてくれた。
もちろん違和感だって感じた。
何ともいえない複雑な、色々な感情が札幌ドーム中に溢れているのを感じた。
一曲一曲、MVやこれまで披露してくれた番組、ツアーの様子、思い出が溢れ出して、とっても寂しかった。
歌詞がまるで彼らを描いているようで…色々な想いのなか、何曲もあっという間に過ぎていって、ふと思った。
いつまでも寂しがっていたら、浮かない表情でいたら、目の前で頑張っている彼らに、大きな声で歌を届けてくれている彼らに失礼だ。
寂しいのは彼らこそ。家族より長い時間を一緒に過ごし、彼らしか知らない出来事も沢山あるにきまってる。歌っている時も、演奏している時も、踊っている時も、ただ並んで立っている時でさえも沢山の違和感と寂しさ、色んな感情を抱いているだろう。
それでも笑顔を見せてくれる。笑顔にしようとしてくれる。一人一人の感情があっていいと、それぞれのペースでいいと受け止めてくれる。
後ろを振り向いて、eighterの様子を伺いながらも、前へ引っ張ってくれているようで。
そんな彼らを目の前にして浮かない顔をしているのは失礼じゃないかと思った。
もちろんだからといってすぐに寂しさが消えるわけではない。でも、7月8日から抱いていたあの複雑な感情の中に一つ、言葉で表せる気持ちが見えた。
『関ジャニ∞は大丈夫だ』
ツアーまでの時間が少ない中でも、1つ1つ大切に考えて、準備してくれたのが伝わってきた。
これまで8人で、7人で歌っていた曲。6人になった今、ただ、誰かが代わりに歌えばいいんじゃない。そうじゃなくて、一曲一曲、本当に大切にしてくれていた。
とっても嬉しかった。そんな彼らだから、絶対に大丈夫。そう思った。
そして、開演前のエイトコールの大きさも、新曲発表の前の張り詰めた緊張感も、公演後に見たSNSの感想も、eighterみんなが関ジャニ∞を大好きで、そして、関ジャニ∞の想いがeighterにちゃんと伝わっている証拠だと思った。
…この先の関ジャニ∞。6人になり、それぞれの関係性も変わるだろう。でも、方法は違っても同じ方向へ向かう彼らは大丈夫だ。輝く未来に向かって変わり続けて行くはず。
関ジャニ∞はまだまだ終わらない。
渋谷すばるもまだまだこれから。
”すばるくん、あなたが大切に守ってきた関ジャニ∞はこれからは6人です。でも、全然大丈夫。あなたがいてくれた時間も、あなたがいなくなることさえも、6人はちゃんと力に変えて、ちゃんと笑顔に変えて、強くなっていくはずです。
本当の初老になった時、みんなが笑っていられますように。”